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日本の学歴社会はどこへ向かう?

日本は学歴社会?

people sitting on desks inside well lit room

2000年ごろ、日本では履歴書に学校名を書かない、聞かないといった学歴社会排除の動きがありました。

ところが、今もなお学歴社会の牙城は崩れていないのが現状です。
2010年代になっても、就活生向けのセミナーを申し込む際、
学歴フィルターにより参加できないといった事件が話題になりました。
お隣韓国ほどはいきませんが、日本は現在でも圧倒的に学歴社会になっています。

 

そもそも学歴社会は悪か?

なぜこのような議論がされてきたというと、
「学歴が良い=仕事ができる」ではないからです。
もちろん、これはどこの企業の人事部も把握している事実です。
では、なぜ企業は学歴フィルターといった手を使い、
バレれば悪者扱いされるリスクを背負ってまで学歴が良い人材を確保しようとするのでしょうか?

 

日本式採用活動に原因がある

日本は国際的にみても特殊な採用を行ってます。
いわゆる、「新卒採用」です。
日本では当たり前ですが、実はそうではないのです。
欧米では、通年採用が多く取り入れられており、
卒業したての大学生を一括で採用することは稀です。

 

採用時に何を見るのか?

欧米では基本的に採用時は即戦力を求めます。
大学生であれば、仕事に生かせる専攻で学んだ人材、
転職を重ねてその道のプロフェッショナルである人材など、
まさに仕事に必要なスキルそのものを採用時に見ることになります。

一方で、日本の新卒採用では、
医療や専門学校などの一部例外を除いて、
大まかに理系、文系程度の区別で採用をします。
つまり、大学の専攻など殆ど見られておらず、
そもそも即戦力とも捉えていないのです。
これは、逆に言えば、会社が人材を育てるという意思表示でもあります。

では、専攻などをほとんど見ずに何を見るのか?というと、
端的に言えばポテンシャル、潜在能力です。
「こいつは育てれば使えそうだ」といったあやふやな能力を、
面接等を通してふるいをかけていくわけです。

ここで問題になるのが、あやふやな能力を、社長や管理職といった
コストのかかる人材により面接を行わなければならないということです。
コストにはもちろん時間という意味も含まれます。

そこで出てくるのが、そうです。「学歴フィルター」です。
つまり、それぐらいでしか初期段階で判断できる材料がないのです。

 

学歴フィルターの功罪

「学歴が良い=仕事ができる」ではないと言いましたが、
完全に相関関係がないかと言われるとそれは違います。
「学歴が良い」という事実を分解すると、以下の2パターンに分解されます。

・元々地頭が良い天才タイプ
・受験に対してすごく努力してきた努力家タイプ

これを、「学歴が良くない」人材で分解すると、1つパターンが増えます。

・元々地頭は良い天才タイプ
・受験に対してすごく努力してきた努力家タイプ
・受験に対してあまり努力してこなかったタイプ

そうです。企業が省きたいのは一番下のタイプです。

 

まとめ

日本企業の働き方がメンバーシップ型である限り、
おそらく学歴採用、学歴社会は続くでしょう。
メンバーシップ型とジョブ型といった働き方の違いについてはまた別の機会で。

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