ヤフコメ民とは何者か

ヤフコメ民とは何者か

Yahoo!ニュースのコメント欄に書き込む人たちことをさすヤフコメ民。
どちらかというとマイナスイメージで揶揄された形で表現されます。
Yahoo!ニュースというニュースサイトのシェアNo.1におけるコメントは、
世論と結びつくものなのでしょうか?
果たして、いったいどういった層の人たちがコメントしているのでしょうか?

通勤電車からみるヤフコメ民の年齢層

一番多い年齢層は40代、そして男性が多いと言われています。
恐らく通勤電車等でスマートフォンでよくニュースを見ている層だと考えられます。

例えば、他の年齢層は通勤電車で何をしているかというと、
殆どがスマートフォンを見ているのですが、
40代より下の世代、10代、20代は大抵ゲームをしていたり、SNSを見ています。
学生さんは勉強している子もいますね。

30代は一転、自己啓発に目覚めたのか難しそうな本を読んだり、
新聞を読んでみたり…、かと思えばやっぱりゲームをしていたりと
非常に多岐にわたります。

女性に関して言えばほとんどがSNSを見ています。

逆に40代より上の世代、50代より上は中々スマートフォンを使いこなせていない方もいます。

肝心の40代は、スマートフォンは扱えるけど、SNSやゲームをバリバリやる年齢でもない。
そうなると見るのは大抵ニュースになります。

40代男性の苦悩

40代と言えば、中間管理職が多い世代でもあります。
上位管理職から叱責され、若者世代に悩まされる不遇の世代とも言えます。

ヤフコメには匿名性ならではアンチコメント、差別的なコメントも多く、
そういった点が批判の対象になっていますが、
恐らく40代男性のストレスの発散の場所となっている部分もあると思います。

40代は昭和的教育を受けてきた最後の世代。
上にたてつくことは中々できません。
しかし、時代の流れで下に対して同様に厳しくするとパワハラと言われかねません。
そういった鬱憤を晴らす場としてヤフコメを利用している方も多いのでではないでしょうか。

また、会社でキャリアを積んでいくと、褒められる機会というのは減っていきます。
ヤフコメには「そう思う」「そう思わない」というリアクション機能がありますが、
「そう思う」を集めること目当てに、自身の承認欲求を満たしている方もいるでしょう。

逆に、無茶苦茶なアンチコメントを繰り返し、
「そう思わない」を集めて反応を楽しむ愉快犯的な方もいます。
これもやはり構ってほしいという感情からくるもので、
家族や思春期を迎えた子供から突き放されていたり、
独身者の孤独をそこに吐き出しているように見えます。

ヤフコメをどう捉えるべきか

私が過去にパワハラ関連のニュース記事でヤフコメに投稿をした際、
「若手社員は褒めて育てるべき」といった趣旨のコメントをしたのですが、
この時は「そう思う」「そう思わない」の方が多く驚いたことを覚えています。

恐らく、時代の流れとしては「褒めて育てる」は既に当たり前になっています。
もちろん叱る:褒めるの割合が0:10では困りますが、
今の日本の現状をを考えると褒めるに重きを置くのはベターな論調です。
海外に目を向けると、褒めずに叱るような上司がいた場合、上司として不適合とみなされることがあるようです。
あなたは叱られる、褒められるどちらがモチベーションがあがりますか?
殆どの人が褒めれれる方だと思います。

今思えば、これは40代男性の嫉妬と苦悩の「そう思わない」だったのでしょう。
人を褒めることは難しく、スキルが必要です。
何よりも、自身が褒められて育てられておらず、叱られることしかされていないので、
褒め方がわからないのです。
そして、何よりも羨ましい、ズルいと感じてしまうのです。

このように、少なくともヤフコメというものはイコール世論では無いと思います。
ただ、社会でバリバリ働いている、働き盛りのビジネスマンの多くの意見とも捉えることもできます。

自分たちが働く会社を動かそうとしている人たちの総合的な意見、考え方と捉えると、
30代やそれ以下の若手社員の方は上司との付き合い方も少し変わってくるのではないでしょうか。

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